ロシア語検定3級は、ロシア語初心者の最初の目標にちょうどいい難易度です。
単語、文法、長文をそれぞれ1冊終わらせれば合格が見える点でも、3級は最初の登竜門と言えるでしょう。
3級合格に役立つ情報を、この記事で解説しています。
3級の基本情報
3級の基本情報は以下の通りです。
- 日時:5月、10月の年2回
- 会場:東京、札幌、函館、岩手、仙台、横浜、名古屋、新潟、金沢、京都、大阪、広島、福岡
- 費用:6,000円(税込)
1級と2級は10月だけですが、3級と4級は年2回受験することができます。
上下の級と併願もできますので、合わせて申し込んでおくといいでしょう。
3級ではどんな問題がでるの?
単語数は1000語
目安の単語数は1000語です。
4級が500語であることと比較すると多く見えますが、2級は2000語と3級の倍になりますのでまだまだ簡単な方です。
文法
3級で新たに問われる文法はこちら。
- 個数詞の主格、順序数詞、比較級と最上級、移動の動詞、関係代名詞который
- 正書法の規則に関する語形変化
- 不規則変化動詞の一部
会話
会話の試験で要求される能力がこちら。
- 挨拶や応対、簡単な日常会話ができる
- ロシア語圏に旅行に行った場合、現地の人と自分のことや身近なことについて話ができ、日常生活で意思の疎通ができる。旅行中に様々な場面において、簡単な表現を使って対応することができる。
日常会話とか現地に旅行に行く、とか書かれているので難しく感じてしまいますが、文面から想像されるよりはるかに簡単だと思います。
基本的な定形表現(こんにちは、とか)を抑えて、基礎的な文法と単語で文章が作れれば問題ないでしょう。
聴取力
リスニングの必要能力がこちら。
- ゆっくりしたテンポなら長めのテキストをほぼ正確に読み取ることができる。
長めのテキストを正確に・・・。
過去に出題された問題を踏まえると、確かに初級者には長いです。
普段からロシア語の音声を聞き慣れていないと、全く手が出ないと思います。
リスニング専用の勉強法を用意するのではなく、普段から音声を使った学習を取り入れるべきです。
読解力
- 習得語彙を主としたテクストをほぼ正確に読み取ることができる
少し長い分を日本語に訳す問題です。
ここで要求されるのは単語量。
分からない単語がいくつもあるようだと、文章を組めません。
逆に単語さえ分かれば、文法が分からなくても文章の意味を推測することができます。
3級合格の後に2級や1級を目指す人は、単語の学習はオーバーワーク気味になってもいいと思います。
和文露訳
- 短い平易な文章を(手紙、日記など)をロシア語で書くことができる。
日本語の文章をロシア語に訳す問題です。
ここで大事なのは正しいスペル(綴り)を暗記することです。
問題の単語や文法自体は難しくはないのですが、単語を正確に書けないと6割を切ります。
ロシア語検定は、各大問のうち1つでも6割を切ったら即不合格なので、ここは正念場の一つです。
普段から正しいスペルを覚えておきましょう。
6割以上取る必要があるといいましたが、逆に言えば高得点を取る必要もありません。和文露訳の勉強をしなくても、単語のスペルを暗記しておくだけで大丈夫だと思います。
朗読
3級は4級と同じく朗読です。
2級以上では朗読ではなく会話になるので、朗読は3級では楽な設問になります。
- 力点のないロシア語テクストを録音する。
4級との違いは、アクセントがなくなったところ。
とはいえ、ロシア語のアクセントには法則がありますし、普段から音読を重ねていればアクセントは困らないでしょう。
もし仮にアクセントや読み方が分からない単語があっても、6割以上取れればいいので気にしないことです。大体読めれば6割は取れます。
朗読で失敗することはあまりないと思うので、緊張したりパニックになったりすることに気をつけましょう。
3級に合格するための勉強とは?
3級のキモはなんといってもリスニングだと思います。
リスニングは4級にはなかった問題ですが、これがあるおかげで発音の勉強をしておく必要があります。
普段からロシア語を聞き慣れておかないと、かなり苦戦するはずです。
まとめ
3級はロシア語の登竜門です。
会話がないとはいえ、リスニングも入ってきますしいよいよ本格的なロシア語のテストになったという感じです。
ここをいかにスムーズに通過できるかが大事になってきます。
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