ロシア語に少しずつ慣れてきて、本格的な文法を学んでみたい。
文章や練習問題に挑戦しロシア語のレベルを上げたい。
そんな人におすすめなのが『NHK新ロシア語入門』。
初心者~中上級者向けの文法書で、合計50課の文法事項を見開き4ページずつで解説しています。
『NHK新ロシア語入門』を詳しく見ていきましょう。
目次
基本情報
カテゴリ:文法
項目数:50課
難易度:初級~中級
必要レベル:ロシア語になれつつある
到達レベル:基本的なロシア語文法を網羅できる
初学者や独学者のために向けて書かれた本で、大学の第二外国語の授業内容をやや上回るようなレベル設定になっています。
逆を言えばこの参考書で学習を積むと、大学の授業は簡単に感じることができます。
ただし内容は濃く、本格的な文法の参考書になるため、しっかりと腰を据えて勉強する必要があります。
『NHK新ロシア語入門』の特徴
この参考書は基本的な文法事項を50課に分け、4ページずつで解説してあります。
1課あたりのページ数が一定のため学習予定を立てやすく、テンポよく進むはずです。
また、実際に学習を進めていないと実感しにくいのですが、掲載されている文法事項の順番がよく練られており、前から順番に学習を進めていくことでしっかり頭に定着するはずです。
上手く言葉では言えないのですが、重要単語が繰り返し出てきたり、ロシア語の独特な文法の法則に抵抗を感じにくい順番で学習できたりと、勉強する人のことをしっかりと考えてある良本だと感じました。
だからこそ、レベルの高い参考書に仕上がっています。
また、『NHK新ロシア語入門』はネイティブによるCDも付属しています。
古い教材、とりわけ文法書で顕著なのですが、音声CDがついていない参考書はかなりあります。
特にロシア語のようなマイナーな言語の教材はCDやダウンロード音声がついていないことが多いです。
しかし、語学において耳から聞いて自分の口で発音する練習はとっても大事です。
発音できないとその言語を使えない、というのもそうですが、脳科学的にも自分の口を動かして耳から聞くというのは五感を活かした効果的な学習方法で、記憶の定着や集中力の維持にも役立ちます。
その点、この『NHK新ロシア語入門』は音声CDがついているほか、発音の解説にしっかりページを割いており、一冊の文法書で総合的なロシア語の力が育ちます。
しつこいようですが、このレベルの文法書でCDがついているのはかなりの強みです。
これだけでこの参考書を選んでもいいくらいです。
他の参考書との連携・比較
『標準ロシア語入門』との比較
『NHK新ロシア語入門』とよく似た位置づけの参考書に『標準ロシア語入門』があります。
基本的な文法事項を網羅した参考書で、問題集や長文で勉強するときも手元に置いてことあるごとに参照することになります。
ロシア語学習のベースとなる参考書なので、自分が使いやすいと感じたほうを選ぶ必要があります。
基本的にレベルや内容に大きな違いはありませんが、この二つの参考書がどういった違いを持つのか知りたい人は下の記事を読んでみてください。
この参考書を読む前に学ぶべき本
この『新ロシア語入門』はよくできた本ではありますが、内容はしっかりとした文法書です。
いきなりこの本で勉強を始めてしまうとかなりの確率で挫折します。
まずいくつか簡単な本を挟んでからこの本に移るのがスムーズでしょう。
入門レベルの参考書組み合わせはこちら
この本に取り掛かる前に、事前に勉強して置いたほうがいい内容もあります。
それをご紹介致します。
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