ロシア語という、身近でない言葉をマスターするには、膨大な時間が掛かります。
確かに、効率的な学習方法や優れた参考書はありますが、それでも多くの時間をロシア語学習に費やす必要があります。
「ローマは一日にしてならず」という格言もあるように、少ない時間でマスターできる言語などありません。
もちろん、そのとおりです。
しかし、スキマ時間や並行時間、そして時間を2次元で考える時間術などを用いることで、同じ24時間でもより多くの勉強量を確保できます。
この記事では、時間を有効的に利用するいくつかの方法をご紹介します。
スマホを活用する
「勉強時間が取れない」という悩みに対して、最も効果的なものが「スマホを活用すること」です。
勉強というと、机にテキストを開いて行うもの、と思い込んでいませんか?
確かにそういう勉強は必ず必要になるものですが、机がない場所でも勉強することができます。
スマホを上手く使いこなすことで、机で勉強できない通勤・通学時間や仕事の休憩時間など、細切れの時間でも学習を進めることができます。トイレやお風呂といった時間も活用できるようになるので、忙しい人でも学習時間は増えるはずです。
(※ あまりに無理な勉強を続けると体を壊してしまうので、休む時間はしっかりと確保するようにシてくださいね。)
例えば、以下のことはスマホでもできる勉強です。
スマホでも可能 | スマホでは不可能 |
・CDなどの音源を移してリスニング ・テキストをカメラで撮って読む ・ロシア語のオンライン新聞で多読 ・ニュース(Youtubeやアプリ)でリスニング&生の知識を勉強 | ・テキストをノートにまとめる ・単語帳で単語を暗記する ・テキストの問題を解く |
このように、スマホでもできることはたくさんあります。
自宅でしかできない勉強をしっかり見極めれば、逆にそれ以外はスマホなどでできてしまいます。
後は、自分の生活リズムや行動パターンを見直して見ましょう。意外と無駄な時間は身近に潜んでいます。
(ちなみに管理人も、気づかぬうちにスマホを長時間いじってしまうことがあります。忙しいように感じても意外と無駄があるものです。)
時間に投資する
もしあなたが本当にロシア語を身に着けたいなら、時間に投資しましょう。
いきなり「投資」とか言われても困ると思うので、順序に沿って一緒に考えてみましょう。
皆さんも、自分の場合はどうかを考えながら読み進めてみてください。
①自分が何に時間を使っているかを知る
まず最初に行うのは、自分の時間が何に使われているのかを知ることです。
言い換えれば、
「あなたはなぜ忙しいの?」
ということ。
なるほど、色々出てきました。
改めて考えて見ると、皆さんどこかしら心当たりがあるんですよね。
②その時間を短縮する方法を考える
次は、その時間を短縮する方法を考えます。
先程の男性は、食器洗いに時間を使っているという話でした。
そこで、「食器洗いの時間を短縮する方法はないか?」を考えてみましょう。
すぐに思いつくのは、食洗機ですね。
最近の食洗機はよくできていて、一人暮らし用なら3万円ほどで十分な性能の物が買えます。
これで苦痛な食器洗いの時間が今後数年間はほぼゼロになるのなら、むしろ買わないと損かもしれません。
(もちろん、食器洗いが好きな人なら、あえて買わないのも選択肢の一つです。世界一のお金持ちであるジェフ・ベゾスやFaceBookのCEO・ザッカーバーグは、毎晩自分で食器をあらうのが習慣だというのは有名なエピソードです。)
また、先程は洗濯物を干すのに時間がかかるという女性にも登場してもらいました。
この場合でも、便利なアイテムを買うというのは有効です。
乾燥機能付きの洗濯機を買えば、洗濯物を干す時間は今後一切必要なくなります。それだけでなく、布団のシーツや座布団のカバーも干さなくても良くなります。
もちろん、食洗機にしても、乾燥機能付き洗濯機にしても、買うのは多額のお金を必要とします。
しかし、投資する価値は十分にあるかもしれません。
仮に、家族全員分の洗濯物を干すのに20分掛かったとしたら、月に換算すると10時間です。10時間ひたすら洗濯物を干し続けているわけですね。時給1000円に換算すれば月に1万円、年間12万円。
12万円あれば普通に買えますね、洗濯機でも食洗機でも。
これが、「時間を節約しないことによるコスト」です。
もちろん家電は1年で壊れるものではないので、2年以降はお金は出ていかず単純に時間だけが短縮されていくような状態です。
まぁ、それでもいきなり大金が出ていくのが怖いという人もいるでしょうから、そういう人には更にアドバイス。
お金を掛けずに時間を短縮する方法を考える、のがコツです。
流石に食洗機や洗濯機、ルンバのような高額アイテムには及ばなくても、十分家事などの時間を短縮する方法はあります。
ネットで検索してみると豊富なアイデアや実例が出てくるので参考にしてみてください。
時間を平面図で捉える
「時間」という言葉の捉え方を変えてみることも効果的な手法です。
下の図を見てください。
[図 一般的な時間の捉え方]
これが今まで一般的に考えられてきた時間の概念です。
システム手帳のスケジュール欄や学校の時間割などは、この考え方を基に作られています。
[横軸のスケジュール、時間割などの図]
それに対し、以下の図が、「集中力、作業効率、生産性」といったものを組み込んだ時間の考え方です。
[図 平面の時間術]
人の集中力には波があります。
一般的に朝は思考力が高く、ランチの後の時間は集中力が落ちます。
それに対して、夜の時間は暗記力が高くなります。
つまり、「いつ、なにをするか」を変えることで同じ時間でもより多くの成果を挙げることができます。
朝にやるべきこと | 夜にやるべきこと |
【仕事】 ・経営方針に関わる会議 ・上司に提出する資料の作成 【勉強】 ・数学、国語など思考力が問われるもの ・英語長文の多読 | 【仕事】 ・簡単な書類の作成 ・名刺の整理 【勉強】 ・歴史の暗記 ・英単語の暗記 ・数学の公式の暗記 |
このように、やるべきことを分解して突き詰めると、いつ何をやるべきかが見えてきます。
自分のやるべきことを一度紙に書き起こしてみて、生活スタイルを変えていくのは大事なことです。
まとめ
ここでご紹介した方法は、すぐに実践できるものばかりです。
忙しくて時間がない、と言いたくなる気持ちも分かるのですが、まだまだ工夫できることはあるはず。
今回ご紹介した方法を参考にしてみて、実際に取り入れて見てください。
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