参考書

電子辞書は便利だけど、それでも紙の辞書を使うべき理由。

『電子辞書と紙の辞書の比較』という記事で、電子辞書と紙の辞書のどちらが優れているのかを検証しました。

結果は、電子辞書の方が便利という結論に。

しかし、電子辞書のほうが便利だからといって、電子辞書を買うべきかといえば、そうでもありません。

電子辞書は紙の辞書より優れたアイテムだけど、紙の辞書より優れた選択肢ではありません。

チンプンカンプンかもしれませんが、私の結論はこれです。

なぜ電子辞書はベストバイではないのか?

持ち運ばないから

前回の記事でご紹介した電子辞書のメリットの一つ、「持ち運びの良さ」

確かに、紙の辞書は重く嵩張るため、持ち運びには向きません。翻って電子辞書はスマホほどとは言わないものの、コンパクトで軽量です。

しかし、この恩恵を受ける機会がどれだけあるでしょうか?

辞書を持ち運ぼうとするのはカフェや図書館など外で勉強する場合です。

しかし、辞書は必ず持ち運ばなければならないわけではありません。

そもそも、分からない単語が存在するのは教材の使いはじめだけです。

1周目で軽く読みながら分からない単語を調べてメモしておき、その後は分からない単語を無くした状態で何周も勉強することになります。

時間に換算すると、最初の1周にかかる時間は10%~20%でしょう。(逆に言えば、そのくらい濃く復習しないと身に付きません。)

なので、持ち歩きたいがためにわざわざ電子辞書を買うのはナンセンスです。

音声CD付きの教材を選ぶから

紙の辞書が電子辞書にどうしても勝てない点が一つあります。

単語の発音を確認できない点です。

紙の辞書は優れた点もありますが、単語の発音を確認できない点だけが致命的です。

元も子もない話ですが、持ち運びとか検索の速度とかどうでも良いです。紙の辞書も持ち運びしようと思えばできますし、検索速度なんか言うほど変わりません。早く調べるのに命かけるくらいならスマホいじる時間を減らすほうが効果大です。

しかし、単語の発音が確認できないのは痛いでしょう。

中学〜高校時代でなんとなく分かったと思いますが、発音記号なんて読んでも分かりません。日本語にない発音のオンパレードですし、発音記号を暗記するのは大変です。

どころがどっこい、電子辞書なら発音が一発で聞けます。

発音記号の苦悩から開放されるのです。

ただ、『ロシア語ラボ!』のカリキュラムでは音読の効果を重視しており、なるべく音声CD付きの教材を選んでいます。

そのため、単語は意味さえ分かれば良く、発音はCDで練習する中で覚えれば大丈夫です。

とはいえやっぱり発音が聞けるのはポイント高いです。これだけのために電子辞書買ってもいいくらいです。(ここは悩ましい・・・)

価格が高いから

本音はこれです。

電子辞書は価格が高い。やっぱりどう考えても万単位の価値はありません。(というか語学用にタブレット買った方が安上がりかも)

お金が余っているなら電子辞書買いましょう。

持ち運びしない、とか発音はCDで聞くから、とか強がってみても、電子辞書がダメな理由は特にないです。持ち運びしなくても軽い方がいいし、発音は聞けたほうが良いです。

しかし、大金を払う価値はない。これが本心です。

電子辞書買うお金があるんだったらルンバとか食洗機とか買って家事を時短したほうが確実に実力が上がります。

電子辞書を買うべき人は金持ちか買いたい辞書が何冊もある人か電子辞書マニアです。

まとめ

お金は有限ですから、クレバーな選択をしましょう。

今回は、電子辞書の方が

教育熱心な人ほど陥りやすいのですが、「勉強にはお金を惜しまないからいいものを買いなさい」という意見は思考停止です。

確かに「教育にお金を使っている」と言うのは聞こえは良いのですが、そういう家庭で育った子ほど意外と学力が低いです。

良い教材、良い環境を買うことが最適判断とは限りません。

あなたの目的はなんですか?

多分、語学力の向上のはずです。

大事なのは良い教材にお金を投じることではなく、語学力を上げ売るものにお金を投じることです。

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